「どすこい。」京極夏彦
収録内容;
四十七人の力士/新京極夏彦
パラサイト・デブ/南極夏彦
すべてがデブになる/
N極改め月極夏彦
土俵(リング)・でぶせん/
京塚昌彦
脂鬼/京極夏場所
理油(意味不明)/京極夏彦
ウロボロスの基礎代謝/両国踏四股
食欲の秋、というわけで(?)この本の紹介。
暑いときに見ると暑苦しい装丁なので
(ハードカバーよりマシですけど)涼しくなってから書きました。
ハードカバーの「どすこい(仮)」、新書版の「どすこい(安)」、
そして最終形態の文庫版です。
→ちなみに、どすこい(安)の公式サイトがあったりします。
……ちなみに、妹がハードカバー版を持ってるんですけど、
彼女が読んだ京極作品はこれだけだったりする(汗)
収録されているしりあがり寿の4コマは毎回違うのですが、
これには全部収録されててお得です。
どすこい。 著者:京極 夏彦 |
簡単に内容紹介。
地響きがする――― と思って戴きたい。」からはじまる、
タイトルからお判りのとおり、ミステリやホラー等の有名作品の
パロディ小説です。
しかも、「どすこい」から判るように、すべてお相撲さんネタ。
始まりもネタも延々と続く、しかも最初にループするという
なんとも暑苦しい仕様になっております(笑)
それぞれ、前の作品が次の作品の作中作になっているという
繋がりにもなっていたりしますし。
あらすじは、(安)の公式サイトに載ってますが、この作品は
編集者のC女史がいい味を出してます。
実際にはどんな人なんだろう。気になります。
文庫版では、時事ネタがハードカバーのときと変わってたり、
文章が少し変わってたりするのですが。
京極夏彦って妖怪オタクで仏教オタク(?)なのは、作品見てて
よく判るのですが、それ以外の漫画とかのオタクにも
詳しかったりするんだなーと、面白くなったりしました。
鋼の錬金術師って言葉を京極作品で見るとは思わなかった。
……SPEEDだったのが、文庫ではあややになってるし。
で、あと、これで京極夏彦がデブ専なんじゃないか、みたいな
感想をどこかで見たような気がするんですけど。
作品中での作家のあの虐げられようを見てる限り、むしろ
マゾなんじゃないかと思ったりします……
京極堂の出てくるシリーズで、関君の虐げられ方を見ていて
かわいそうになったりするんですが、作者がそういう趣向の人
なら仕方ないかなぁ、と思ったりして(汗)。
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